導入事例: テテマーチ株式会社様 SlidePackの導入で開発工数を削減し、本来行うべき業務に注力

企業向けにSNSマーケティング支援を中心としたビジネスを展開しているテテマーチ株式会社。2015年の創業時よりSNS領域に注目し、700社以上の企業をサポートしている他、Instagram分析ツール「SINIS」を開発し、40,000以上のアカウント運用を支えています。

「SINIS」ではExcel形式でのレポート自動生成が可能でしたが、2022年4月にSlidePackを導入。新たにPowerPoint形式でのレポート自動生成機能を実装しています。

今回はSINISの開発チームで活躍する生田聡満様に、SlidePackを導入した経緯や、導入後の効果などについて伺いました。

SINISについて教えてください

当社はSNSのビジネス活用支援を基幹事業として行っています。今でこそTwitterやTiktokなど、様々なSNSのアカウント運用を支援させていただいているのですが、初期の頃はInstagramのビジネス運用支援がメインでした。

当初は公式のインサイトデータをもとにアカウントの分析を行っていたのですが、公式のインサイトはスマホ上でしか利用できず、分析のためにExcelに直接手入力する必要がありました。結果、入力に大幅な工数がかかり、分析や考察に回せるリソースを圧迫していたんです。

そこで、Instagramのビジネス活用支援を事業としている当社が分析の工数過多に困っているのなら、他社はもっと困っているのではないかという話になりました。

当時はまだInstagramの分析ツール自体も市場にほとんどなかったので、まずは無料かつPC上で分析ができるツールをリリースしてみようということになって生まれたのが「SINIS」です。

それ以降、競合アカウント分析やUGC分析など、基幹事業で実際にInstagramのアカウント運用をしている担当者の要望に合わせて機能を追加していきました。現在はユーザーのフェイズに合わせて3段階のプランが用意されています。

PowerPoint形式のレポート自動生成機能が必要になった経緯を教えてください

元々、SINISにはExcel形式でのレポート自動生成機能が実装されています。Excel形式のレポートは、自社のフォーマットに落とし込みたいユーザーや、抽出された数値を基に発展的な分析を行いたいユーザーには人気がありました。

しかし、多くのユーザーは出力したままの状態で上長や客先に提出できるレポートを望んでいたのです。そういったユーザーの需要に応えるため、PowerPoint形式のレポートを自動生成できる機能を実装することになりました。

とはいえ、実はPowerPointのレポートを自動生成するプログラムを作るのってなかなかに手間がかかるんですよ。実装自体も手間はかかるのですが、それ以上にPowerPointのバージョン変更に応じたメンテナンスや、特定の状況に対する対応が必要で、想像以上に工数がかかるんです。

私たちの業務の本質はInstagram分析に必要な数値を明確化し、必要なデータを収集できるようにすること。PowerPoint形式のレポートを自動生成する機能に工数をかけるのは「違うな」となったんです。

プログラムの開発にかかる工数と、既に存在するテンプレートエンジンを利用する金銭的なコストを天秤にかけた結果、テンプレートエンジンを利用するという結論に至りました。

SlidePackを導入された理由を教えてください

SINISで使用しているプログラミング言語はPHPなのですが、PHPのPowerPoint自動生成ライブラリでメンテナンスが行き届いているものってほとんどないんですよ。

それに、考察をよりスムーズにできるフォーマットにしたかったため、PowerPoint自体のデザイン性も重要な要素だったんです。

その中で、SlidePackはしっかりとメンテナンスされている上、デザインをPowerPoint側で作成してプレースホルダーに数値を流し込むというやりたかったことが出来たので、真っ先に候補に挙がりました。

グラフの色分けや表の編集など、他のテンプレートエンジンではできないような細かい調整ができたことも採用に至った要因です。

特にうれしかったのはレスポンスの安定性ですね。おかげさまでPowerPointのレポート生成機能はユーザーからの評判も良く、導入直後からたくさん利用いただいているのですが、レスポンスが遅れることもなく、安定して動作してくれています。エンジニアとしてはAPIで利用できるテンプレートエンジンだったこともありがたかったです。

結果的に、目的や数値の傾向をパターン化し、パターンごとの考察のポイントをまとめたスライドの自動生成が可能になりました。

SlidePack導入後の効果について教えてください

予想通りPowerPointでレポートを作りたいという需要は多かったようで、リリース後すぐに1万部以上ダウンロードをしていただきました。そんな中でもSlidePackのレスポンスが遅くなったり、生成失敗箇所があったりといったトラブルもなく、安定して動作してくれているので安心しています。ダウンロードしてそのまま顧客への提案に使えるということもあって、当社のSNSマーケティング事業部でも好評です。

6月にはフォロワー数やエンゲージメント数などのセクションごとにダウンロードできるよう、フォーマットを細分化しました。今後は「競合アカウント分析」「ハッシュタグ分析」「ファンユーザーリスト」などのフォーマットも追加して、ユーザーがより使いやすい機能に改良していく予定です。

顧客のニーズに合わせたカスタマイズがしやすいのも開発側としてはうれしいポイントですね。

他社におすすめできるポイントを教えてください

PowerPointの自動生成機能って、我々のようなWebサービスを展開している企業だけでなく、あらゆる企業にニーズがあるものだと思うんです。事業会社なら定量的な成果の報告に使えますし、当社の基幹事業のような運用支援やコンサルといった業種では、顧客への提案や報告でPowerPointを利用している企業様も多いでしょう。

SlidePackも元々は自分たちのコンサル用の報告書を自動作成するために開発されたそうなので、そういったシーンでどのような機能があると便利かはよく理解されているのだと思います。

ただ、自分たちでレポートの自動生成機能を1から作るとなると、開発時はもちろん、PowerPointのバージョン変更に伴うライブラリのアップデートやメンテナンスに大幅な工数が必要となります。開発担当者が少ない企業様の場合は結構なリソースを奪われてしまいますし、そもそも開発チームがない企業様の場合は開発の外注を考えることになるでしょう。

工数削減によって得られる時間で自社のビジネスを改善していく方がSlidePackを導入するコストよりも勝るのであれば、検討する余地は十分あると思いますよ。


SlidePackを導入すれば、以下のような様々な資料の作成を自動化できます。

  • 広告運用レポート
  • アクセス解析レポート
  • ECサイト運用実績レポート
  • 調査結果レポート
  • 財務分析レポート
  • 電気部品の設計図資料
  • 営業資料
  • 研修結果・学習実績レポート

また、Qitar LLCではSlidePackのAPIを提供するだけでなく、企業様向けにSlidePackを利用したレポート作成ツールの開発も承っています。

PowerPointのレポート作成を自動化して業務効率化を図りたいものの、エンジニアがいない、またはツールの開発にリソースが割けないという企業様はお気軽にご相談ください。